ホテルの予約料金について驚いた経験はありますか?前回の旅行で手頃な価格で泊まったホテルが全然違う金額になっていた…そんなこともありますよね。実は、ホテルの料金は季節や曜日、イベント等によって大きく変動します。
お得に旅行を計画するためには、ホテルの料金が変わる傾向を理解することが重要です。では、どうすればお得にホテルステイを楽しめるのでしょうか?本記事では、ホテルの料金が変動する理由と、宿泊費を抑えるテクニックについてお伝えしていきます。
Contents
宿泊料金が時期によって変わるのはなぜ?
そもそも、なぜ宿泊料金は変わってしまうのでしょうか。それは、宿泊業界は部屋数(在庫)を簡単に増やすことができないため、宿泊料金を調整し、利益を最大化しなければならないからです。
特にゴールデンウィークやお盆のような需要の高まる期間は、料金を上げて収益を確保します。一方で、空室リスクが高まる平日等は、価格を下げて利用者を集めます。このように、価格を変動させることで、利用者の広範な需要を捉え、利益を最大化しているのです。
ホテルの料金が変動する理由については、こちらの記事でも紹介しています。ぜひご覧ください。
現在のホテルの料金価格
ホテルの平均価格はコロナ前よりも上昇傾向に
では、アフターコロナとなった現在、実際のホテルの価格はどのように変化しているのでしょうか。メトロエンジン株式会社のデータによると、新型コロナウイルスの流行前と比較して、全国的なビジネスホテル・シティホテルの宿泊価格が大きく上昇していることが明らかになりました。一部地域では、コロナ前の水準を上回る金額を記録しています。この傾向は、ビジネス出張やインバウンド旅行客による宿泊需要の回復と、新型コロナウイルスの影響で、ホテルの従業員数が減少したまま需要の回復を迎え、ホテル側も価格を上げざるを得なくなったことが原因と考えられます。
より詳細な分析は、こちらのプレスリリースをご覧ください。
ホテルの宿泊料金が変動する時期はいつ?
ホテル料金は時期によって大きく変動します。長期休みのある3月、8月、5月のゴールデンウィークや年末年始は料金が高くなります。一方で、正月明けの1月、新年度が始まる4月、梅雨時期の6月、シルバーウイーク終了後の10月・11月は料金が安くなる傾向があります。
曜日による影響もあり、休日や連休前、連休中は料金が上昇します。お得に利用したい場合は、平日や日曜日のチェックインが有効です。
さらに、地域特性やイベントも料金に影響を及ぼします。大規模なイベント開催日やテーマパーク周辺、桜の名所などは、特定の季節やイベントにより混雑し料金が上昇します。観光シーズンが終わった後、あるいは始まる前の閑散期を利用すると比較的低価格で高品質なホテルを楽しむことができるでしょう。
お得にホテルに宿泊するためのポイント
ここまで、ホテルの料金が変動するタイミングを紹介してきました。季節や曜日、イベントによって、料金が大きく影響を受けることがわかりましたね。避けるべきタイミングがわかったところで、実際にお得にホテルを予約するためにはどうすればいいのでしょうか?今すぐ実践できる方法をお伝えしていきます。
ウェブサイトで比較する
安くホテルを予約するためにまず大切なのは、ウェブサイトで比較し、予約することです。なぜなら、ウェブを通じた予約は旅行代理店や直接電話をかけるより、人件費がかからないため、宿泊料金を抑えることが可能だからです。
また、ウェブサイトの中でも、まず最初にチェックするべきはホテルの公式ウェブサイトです。ホテルや旅館は、予約方法によって宿泊料金に差が出ることがあります。公式サイトからの直接予約は、OTA(オンライン専用の旅行会社)に支払う手数料が不要なため、ホテル側が料金を安く設定できます。また、公式サイト経由では、滞在時間の延長など特典がある場合もあるので確認してみましょう。
キャンペーン・セール・クーポンを利用する
一方で宿泊予約サイトは、各種キャンペーンやセールなどの特典で大幅に値引きされる場合もあるため、あわせてチェックすると良いでしょう。特に、サイト独自のポイント還元キャンペーンや期間限定のバーゲンセールがねらい目です。
主な宿泊予約サイトには、「楽天トラベル」「じゃらん」などがあります。これらのサイトでは、競争力を保つために定期的にセールを開催するため、利用者にとって大変お得な期間となります。
たとえば「楽天トラベル」では「楽天スーパーセール」が開催され、期間限定の割引クーポンや特別プランが提供されます。同じく「じゃらん」でも、「じゃらんスペシャルウィーク」というビッグセールが開催されます。特別なクーポンやプランが提供されるため、予約前に確認しておくと良いでしょう。
早期割引・直前割引を利用する
「早めに予約する」という方法や、「直前に予約する」という方法も有効です。一般的に、ホテルの宿泊料金は当日に近づくほど高騰します。これは、宿泊の需要が高まることが原因で、この傾向を回避する一つの方法が早期予約です。多くのホテルでは、「早割プラン」として、早めの予約で最大1割から2割の割引を提供しています。ただし、繁忙期やゴールデンウィークなどは割引の範囲外であることや、キャンセル料が早く発生したり、事前決済が必要な場合もあるので注意が必要です。
一方で、さらに安い宿泊料金を探すなら、「直前割」が魅力的です。特に「当日限定」プランは、空室を埋めるために大幅な割引が施され、時には通常の半額以下にまで下がることもあります。ただし、連休中・イベント時など混雑期には利用しづらいという欠点があります。予約せずに待っていると、全てのホテルが満室になるリスクもあるため、リスクも考えたうえで利用を検討しましょう。
パッケージ・セット販売を利用する
パッケージツアーやセット販売を活用するという選択肢もあります。パッケージツアーと聞くと、団体で回るツアーをイメージされる方も多いかと思いますが、実際には、航空券や新幹線といった移動手段と宿泊がセットになった商品が多く、自由に観光を楽しむことができます。
特に、アクセス方法が限られている地域や観光地では、セットの割引率が高くなる傾向があります。遠方に旅行する際、新幹線や高速バス、フェリーなどの交通機関とホテルをセットで予約することで、個別に予約するよりも費用を抑えられることがあります。
ホテルが安い時期は交通手段も安くなる?
せっかくホテルをお得に予約できたとしても、旅行のための交通手段が高くなってしまうともったいないですよね。ホテルが安くなる時期は、交通手段も安くなるのでしょうか。
ホテルと同じく、バスや飛行機といった交通手段も旅行業界の一部です。そのため、繁忙期や閑散期もある程度一致します。さらに、ホテルと同じくセールや早期割引を利用することで、よりお得に予約が可能です。
例えば、早期購入割引を利用したり、格安航空のセールを活用することで交通費を抑えることが可能です。高速バスやレンタカーも、楽天トラベルなどのサイトでお得なセールやクーポン配布が行われます。また、電車においても、青春18きっぷを使うと、JR線を一日あたり2,410円で利用でき、お得な旅行に役立つでしょう。
まとめ
ここまで、ホテルの料金が変動する理由から、実際にお得にホテルを予約する方法まで紹介してきました。先の調査にあるように、現在、国内のホテルの価格は大きく上昇傾向にあります。コロナウイルスが落ち着いた今、楽しい旅行をするためにも、ぜひ本記事で紹介した方法を活用し、賢くお得な旅行を計画しましょう!